剣竜類は背中から尾にかけて巨大な骨板や棘が発達することが最大の特徴で、ジュラ紀後半から白亜紀前期にかけて汎世界的に繁栄した恐竜である。特にジュラ紀後半の北米に生息していたステゴサウルスは、剣竜類の中でも体長、背の骨板の大きさともに最大であり、もっとも有名な恐竜の一つである。尾の先端にある頑丈な4本の骨棘(スパイク)は捕食者から身を守るための武器として使っていたと考えられているが、背の骨板は薄く、もろい構造をしているため、身を守るための武器や鎧としては役に立たなかったと考えられている。最近の研究によれば、背の骨板は複数の機能を持っていたと考えられており、大人になってから体に対して骨板が巨大化することや、骨板の表面と内部に多くの血管が走っていた痕跡がみられることから、シカの枝角のようにディスプレイとして用いたり、アフリカゾウの耳のように熱を放射し体温を調節する放熱板だったと考えられている。大きな体に比べ特に頭は小さく、脳が小さい(約30グラム:クルミほどの大きさ)ことでも有名である。"